看護師で病院以外の仕事場をお探しの人におすすめの職場

転職情報

病院以外での看護師の仕事は求人を見つけるのが比較的困難といわれています。

しかし、看護師資格が活かせる仕事場がないわけではありません。

転職サイトなどを有効活用することで、病院以外でも看護師資格を活かせる仕事場が見つかります。

看護師として、病院以外の仕事場に就く際のメリットやデメリットについても挙げています。

おすすめの職場について紹介していきますので、看護師の人で病院以外の仕事場を探しているという人はぜひ参考にしてみてください。

看護師が病院以外の職場を探す理由とは何か

看護師が病院以外の職場を探すには理由があります。

病院以外の転職先を探す人たちの理由は次の通りです。

  • 人間関係のトラブル
  • 勤務体制への不満
  • 責任への重圧

人間関係のトラブル

病院で働く看護師で退職を決める多くの理由に挙げるのが人間関係です。

医師との間に溝がある場合やプリセプターシップの際にマンツーマン指導する先輩の看護師との関係などで亀裂を生むことなどが、トラブルの原因とされています。

スタッフ同士に限らず、患者や患者の家族からきつい態度を取られるなどというケースもあります。

勤務体制への不満

入院病棟がある病院の勤務がある場合、休憩時間がないということや食事がとれないというケースがあります。

特に夜間は少人数体制で組まれていることが多く、過酷な労働条件とであることも退職理由として挙げられています。

人手不足であることから、有給休暇の取得もままならず休暇を取得したいときに利用ができないことでストレスも増します。夜勤や日勤のほか、早出や遅出というように不規則なシフトだけではなく、残業もあります。

このような勤務体制も不満の要因となっています。

責任への重圧

看護師には自身の判断が患者への回復状況に大きく影響することから、大きな重圧を背負っています。

常に医療事故に発展する危険性を秘めていることから、ストレスもたまりがちです。

過酷な業務を日々こなしていくことから、身体や体にも不調をきたして退職してしまうというケースもあります。

看護師の資格を活かした病院以外の職場10選

看護師資格を持つ多くの人が病院で働いていますが、病院以外の職場でも看護師が必要とされています。

看護師が病院以外の職場を探す理由について触れてきましたが、具体的にはどのような場所があるのでしょうか。

代表な職場として次の場所が挙げられます。

  • クリニックや診療所
  • 保育園や幼稚園
  • 介護施設や福祉施設
  • 訪問看護ステーション
  • 一般企業
  • CRC(治験コーディネーター)の派遣サービス会社
  • ツアーナース
  • テーマパーク
  • 美容クリニック
  • 献血ルームや検診センター

それぞれの職場での看護師としての仕事内容について触れていきます。

クリニックや診療所

病院以外の看護師の職場としてメニューなところではクリニックや診療所ではないでしょうか。

勤務時間が一定ということや夜勤がないこと、病院に比べるとほとんど命に係わることに場面に遭遇することないというところも人気の理由として挙げられます。

看護師としてクリニックや診療所での仕事には、診療補助や採血といったところがあります。

ルーチンワークになっていることから、効率が良く比較的働くやすい現場です。

保育園や幼稚園

保育園や幼稚園でも看護師の資格を役立てることができます。

園児の感染症対策やアレルギーなどの対策をすることや健康管理にケガなどの応急処置をするなどと、活躍の場がたくさんあります。

突発的な発熱や病気などの場合には臨機応変に対応することが求められるので、看護師としてのある程度の経験が求められる職場です。

基本的には日曜日や祝日などの出勤に夜勤もないことから、プライベートな時間が欲しいという人にもおすすめの職業といえます。

子ども好きな人には最適な職業ともいえるでしょう。

1つの保育園や幼稚園での看護師の採用枠は少なめです。

企業内での保育施設でも募集があることがあります。

小児科や新生児特定集中治療室での経験がある場合、優遇されやすい職種です。

介護施設や福祉施設

介護施設での看護師の仕事は主治医と連携をしながら、入居者の健康管理や薬などの管理をしていくことです。

医師が常駐していない介護施設の場合、緊急時には判断を委ねられることがあることから豊富な知識も必要です。

そのことから病棟などでの勤務経験がある場合には、経歴が活かせる現場といえます。

利用者の介護については、基本的に介護士がおこなうので、看護師の体力的負担は少ないともいえます。

就労支援センターや発達障害児向けのデイサービスなどの福祉施設でも、看護師の求人があります。

医師や理学療法士という人と連携をしながら、入居者と通所者の健康管理をしていくことが仕事内容です。

障害者施設などの多くの現場では、しっかりと研修をおこなっているのでスキルのステップアップを図りたいという場合にも最適です。

経験を積むとサービス管理責任者を任されることも多いことから、やりがいのある現場のひとつといえるでしょう。

訪問看護ステーション

在宅での医療的ケアのニーズが近年は高まってきていることから、訪問看護師の需要が高まってきています。

基本的にはひとりで希望者の場所に通うことから、自身で的確な判断をしていくという重要な仕事です。

経験がある場合が望ましいものの、研修制度が充実していることから新卒者や看護師の経験が浅いという人でも積極的に採用しているところが実情です。

一般企業の看護師

一般の企業に就職し、従業員の健康管理や健康相談に応じるのも看護師としての働き方のひとつです。

大手医療機器メーカーや製薬会社をはじめ、製造会社などで募集をしていますが採用している企業は少ないことから求人は少なめといえます。

企業の多くが大企業であるほか、看護師自体の求人が数人程度です。業務の多くを自身で判断していかなくてはいけないので、看護師としての経験がより高く求められるといえます。

CRC( 治験コーディネーター)

CRC( 治験コーディネーター)として、新薬開発のサポートを担当します。

製薬会社と被験者の調整役を担い、大部分がデスクワークでの作業です。

データ入力や資料作成などをおこなうことから、PCのスキルも必要です。

服薬指導などの患者への対応から、製薬会社のカンファレンスに出席して新薬のモニタリング方法について学ぶなどの役割も担います。

CRC( 治験コーディネーター)としての看護師の仕事範囲は幅広いといえるでしょう。

治験関連企業では病院のシステムや医師との連携に加えて、薬や症例などの知識もあることから元看護師の採用に力を入れている企業が増えています。

CRC(治験コーディネーター)として働くには、SMO(治験施設支援機関)に所属する必要があります。

治験コーディネーターという職種での採用となるので、看護業務をすることはほとんどありません。

そのことから、看護師などの医療系の資格は必須といえます。

しかし、治験医療機関スタッフの多くが看護師資格保有者であることから、看護師経験が採用につながるともいえます。

ツアーナース

旅行会社が企画したツアーや修学旅行などの学校行事などに参加して、参加者の健康管理をおこなうのがツアーナースとしての看護師の仕事です。

クライアントとの事前打ち合わせをしっかりと行い、情報を共有しておくことが大切です。

フリーランスとしての看護師として働きたいという人におすすめといえます。

企業に就職せず、多くは求人サイトに応募して採用されるというスタイルです。

同様な案件として「イベント会場」での仕事もあります。

ライブやコンサートなどのイベント会場の救護室に待機して、急病人が発生した場合に対処にあたります。

イベントが発生した場合の仕事となるので、派遣会社に登録しておくなどする必要があります。

テーマパーク

看護師の求人数自体は少ないものの、テーマパークでも看護師の募集をしていることがあります。

テーマパーク内のナースキャストとして、救護室で気分が悪くなってしまった人やケガ人の対処にあたります。

テーマパークということもあり、多くの人が訪れる休日や週末は出勤となることが多いので注意が必要です。

美容クリニック

看護師の美容クリニックでの仕事内容として、診療や手術の際のサポートをします。

そのほか、手術前や手術を終えた後にはカウンセリングやアフターフォローについても行うという内容です。

そのほかの業務として、施設内の医療機器管理についても看護師がおこないます。

看護師の求人が比較的多く、給与面でも病院勤務よりもたくさんの収入を見込むことができるという魅力があります。

また、美容整形外科や美容皮膚科という場所では完全予約制での受付が多いことから、ほとんど残業はないのもメリットです。

献血ルームや検診センター

献血ルームや検診センターでの看護師の主な業務は、近隣の企業や地域の検診のサポートなどの外来業務がメインとなるものの、検診車で県内外を巡回することもまれにあります。

健診センターでは健康診断や人間ドック・特定健診などをおこなっています。

看護師は採血や血圧測定などの業務を担当することとなります。

国内の献血は日本赤十字社でおこなっていることから、献血ルームでの仕事を希望される人は日本赤十字社に就職する必要があります。

看護師が病院以外の職場に勤めるメリットとは

看護師が病院以外の職場で働く際のメリットは次の点が挙げられます。

  • 夜勤がないので生活バランスが安定している
  • 休暇が比較的とりやすい

ここでは、それぞれのメリットについて詳しく触れていきます。

夜勤がないので生活バランスが安定している

夜勤がないことで安定した生活リズムが整えられるというところがメリットです。

家族との時間に費やすこと、自分自身の趣味の時間に充てるなどとリラックスすることも可能です。

休暇が比較的取りやすい

クリニックや診療所などでは、祝日や日曜日などと休みが固定になっている場所が多く予定が組みやすいというメリットがあります。

仕事内容や時期などによっては比較的有給休暇も取りやすい時期もあるのも特徴です。

CRC( 治験コーディネーター)の派遣サービス会社においては、産休や育休制度を設けているほかフレックスタイム制を導入している企業も数多くあります。

女性が働きやすい職場という点でもメリットといえるでしょう。

看護師が病院以外の職場に勤めるにはデメリットもある

看護師が病院以外の場所で働く際のメリットについて紹介してきましたが、その反面転職する際にはデメリットになることもあります。

デメリットとなるのは次の点です。

  • 給与が下がる
  • 看護技術の低下が起こりうる

給与が下がる

病院に比べると病院以外の看護師の職場では夜勤が発生しない場所が多いことから、給与が下がる傾向があります。

なかには美容クリニックのように、病院よりも給与水準が高くて金銭面でのステップアップを図ることができる場所もあります。

目的に合わせて職場選びをすることも大切となってきます。

看護技術の低下が起こりうる

病院以外の職場ではどうしても最新の医療設備に触れる機会が減ってしまうという懸念もあります。

新たな看護技術を身に付ける機会が減ることから、看護技術が低下してしまうという恐れもあります。

病院以外の職場ですと医療行為をする機会が限られてくるので、今までの経験が活かされないという悩みに直面することもあります。

病院で働いていた人が転職を決意して、再び病院で働くと決めた場合にはブランクが発生してしまうということも考慮しておきましょう。

まとめ

看護師が病院以外で仕事を探す際のおすすめの職場を中心に紹介してきました。

病院に近い診療所やクリニックという場所が作業環境も近いため、比較的人気があります。

求人数は少ないものの、他にも看護師として経験が活かせる病院以外の職場もあります。

看護師専門の転職サイトもあるので、登録しておくと便利です。

看護師の経験値が高いほど、転職の可能性が開けるともいえます。

メリットやデメリットも考慮しながら、ご自身にあった新たな職場を見つけましょう。

また、それぞれの職場で看護師や求められる役割が違うことも心がけておくことも大切です。

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